内容説明
医師の視点で解き明かす、歴史上の人物の病い、歴史に果たした医療の役割。
目次
天上天下唯我独尊
望月の欠けたることもなしと思へば
遺し置くそのみどり子の心こそ思ひやられてかなしかりけり
浪速のことも夢のまた夢
重荷を負うて遠き道を行くが如し
埋もれておらむ心なき身は
今一度日本を洗濯致し候
晋どん、もうここらでよか
逆風の時こそ凧は高く上がる
やってみせ言って聞かせてさせてみせほめてやらねば人は動かじ
高く飛ぶためには思いっきり低くかがむ必要がある
著者等紹介
篠田達明[シノダタツアキ]
1937年、愛知県一宮市生まれ。1962年、名古屋大学医学部卒業。愛知県心身障害者コロニー中央病院長、同コロニー総長を経て、愛知県医療療育総合センター(前愛知県心身障害者コロニー)名誉総長。執筆歴、1983年『にわか産婆・漱石』第8回歴史文学賞受賞など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
11
名声や功績と自らの幸不幸は別物であることを、改めて思い知らされる。2020/12/23
Minamihama
7
それほど新しい事は書いてない。2021/02/05
mitou umo
1
歴史上の人物の死因や罹患歴、医学史などが短くまとめられていて面白かった。弁慶の立ち往生や九相絵巻など、今習っている法医学の知識とリンクしているのも良かった。脳性麻痺など今診たら分かる疾患がきちんと記録されているのだなと思った。岩崎弥太郎の死に様は迫力がある。2022/09/02
9rikaz00
1
百個のエピソードに医療を補助線として人類史を過去から現在まで語った本。偉業をよく知る偉人たちも生理的には初戦は生身の人間に過ぎず、病気に悩みもすれば事故であっけなく死にもする。彼らの人間としての一面を知ることで認識に厚みが出るのだろう。2020/10/03
フルボッコス代官
0
歴史読本だかで歴史上の人の診断書書いてた人が書いてる本。医学史は歴史に詳しくない医師が書いてることが多いので、歴史プロパーから読後消化不良感があるといわれるが、これはなかなかわかりやすい。多くの医史著書があるし、歴史読本の連載で鍛えられたものと思える。診断書コーナーもあるが、当時の医療制度や疾病に関しても説明されてて、なかなか読める一冊。2020/08/24
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