内容説明
エンジニアリングの考え方は、実は私たち人間の骨肉に内蔵されていて、人間の本性と経験を構成していると信じており、この本ではそのことを論じている。さらに、エンジニアリングや技術の教育を受けなくとも、エンジニアやエンジニアリングを理解し評価することができるようになると信じている。
目次
人間であるということ
人間は転びながら成長する
遊びから学び実人生から学ぶ
エンジニアリングとは仮説である
成功とは失敗を予見すること
設計と旅行の共通点
設計と文学の共通点
事故は起こるのを待っている
安全を数字であらわせば
割れ目が突破口になる
バスのフレームとナイフの刃
間奏曲―水晶宮の成功物語
橋は落ちてはまた架けられ
探偵エンジニアリングとエンジニアリング・フィクション
計算尺からコンピュータへ―忘れ去られる昔のやり方
混沌の中を見通す人
設計には限界がある
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nakmas
2
エンジニアは非日常のものではない。 自分の生活状況がどうであれ、そこから少しでもよくしようとしているなら、そこには思いと一緒に、工夫や、それを実現する技術が存在するはずだから、よくしよう、よくなろうとする人はだれでも「エンジニア」になる。2016/07/02
nakmas
1
二読目。 新しいものを産み出す技術というより、 「転びながら成長する」とか、 「事故は起こるのをまっている」とか、 なにより副題が 「失敗はいかに成功のもとになるか」で、 リスクマネジメントだったり、 失敗の埋め合わせをするようなエンジニアを、頭の中に描きながら、現実をしっかりと見据えながら書いている。2016/07/14
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