出版社内容情報
つべこべ言うなかれ。これはこれで、たしかに21世紀の新世界なのである――井上理津子(本書より)
日本屈指の歓楽街、大阪・新世界に建築写真家たちが集った。コテコテの賑わいから商いの裏側の日常風景まで、通天閣の膝元で縦横無尽に切り取った、完全撮り下ろしの合作写真集。エッセイ:井上理津子、ブックデザイン:加藤賢策(LABORATORIES)
日本建築写真家協会[ニホンケンチクシャシンカキョウカイ]
日本建築写真家協会
建築写真を生業とする写真家から構成される組織。1979年に文化功労者であり、日本写真家協会会長を務めた渡辺義雄を中心に発足した「建築写真家集団」が前身となる。その後、会員数の増加にともない、2001年に「日本建築写真家協会(Japan Architectural Photographers Society)」と名称を改め、再発足した。
おもに建築写真家の職能と地位の確立のための活動、建築写真による創作活動の奨励、著作権の啓蒙と普及、優れた作品の発表などを通して建築写真文化の発展に寄与することを活動の目的とする。
2007年には発足5周年記念事業として東京品川キヤノンギャラリーSで「銀座ジャック」を開催。会員が銀座・中央通りを1丁目から8丁目まで1.1キロにわたって同時撮影し、60mのパノラマ写真として制作・展示した。この活動は各メディアにも取り上げられ、写真界、建築界はもとより多くの写真ファンの反響を呼んだ。2012年には10周年記念事業として、「日本 風土と建築」をテーマに会員が撮影・制作を行い、同名写真集を出版した(鹿島出版会刊)。