出版社内容情報
アジアの水辺に残る、多様性を極めながらも個にして普遍的な水辺の暮らしと、
近代化のうねりを受け、その変容する姿を見つめる――。
アジアの水上住居は原始的のようでいて、環境と一体化する生活空間は今日的な示唆に溢れている。自然の脅威を回避し、快適で持続可能な環境をつくる知恵は伝統文化の賜物である。しかし、急速な都市化の波でこうした空間がいま減少しつつある。10年前は萌芽にすぎなかった現代社会との摩擦に注視しながら、価値あるアジアの環境的な空間づくりをフィールドワークの成果からビジュアルに読み解く。失われつつある貴重な生活文化の記録。小社好評既刊『アジアの水辺空間』の続編。
序にかえて
Chapter1 消えゆく水上居住
Chapter2 アジアの水上の暮らしと住居の変化
フィリピン・パラワン島のバランガイ
インドネシア・フローレス島の元漂海民集落
タイ・パンイ島の海上集落
カンボジア・トンレサップ湖の湖上集落
インドネシア・テンペ湖の浮家住居
Appendix 日本の水辺の暮らし
舟小屋の変化
消えゆく川面の牡蠣船
畔柳 昭雄[クロヤナギ アキオ]
著・文・その他/編集
市川 尚紀[イチカワ タカノリ]
著・文・その他
舟岡 徳朗[フナオカ トクロウ]
著・文・その他
内容説明
アジアの水辺に残る多様性を極めながら、個にして普遍的な水辺の暮らしと、近代化のうねりを受け、その変容する姿を見つめる。
目次
1 消えゆく水上居住
2 アジアの水上居住の変化(フィリピン・パラワン島のバランガイ;インドネシア・フローレス島の元漂海民集落;タイ・パンイ島の海上集落;カンボジア・トンレサップ湖の湖上集落;インドネシア・テンペ湖の浮家住居)
Appendix 日本の水辺の暮らし(舟小屋の変化;消えゆく川面の牡蛎船)
著者等紹介
畔柳昭雄[クロヤナギアキオ]
1952年、三重県生まれ。日本大学理工学部建築学科卒業。同大学院理工学研究科建築学専攻博士課程修了。専攻は海洋建築工学。工学博士。日本大学理工学部教授を務め、現在、同大学特任教授。著書に『アジアの水辺空間―くらし・集落・住居・文化』(鹿島出版会、1999年・日本沿岸域学会出版文化賞受賞)など。主な作品に“アルミの海の家1・2・3”(2004年、05年・イタリアアルプロゲットアワード受賞、06年)など
市川尚紀[イチカワタカノリ]
1971年、東京都生まれ。東京理科大学工学部建築学科卒業。専攻は建築計画学。博士(工学)。内井昭蔵建築設計事務所、近畿大学工学部建築学科講師を務め、現在、同大学准教授
舟岡徳朗[フナオカトクロウ]
1980年、群馬県生まれ。日本大学理工学部海洋建築学科卒業。同大学院理工学研究科海洋建築工学専攻修了。現在、株式会社大林組勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。