出版社内容情報
あの一等地はいかに形成されたのか――
世界屈指の繁華街、新宿・池袋・渋谷駅一帯の景観は、戦後復興期の変容にもとづく。闇市を原形に都市の構造変化を解明した、近現代都市史研究の俊英による副都心ターミナル近傍の形成史。
「新宿、池袋、渋谷等の戦後の状況は、一見無秩序とも思えるような激しい新陳代謝と景観変容に特徴づけられる。[……]ではどのようにしてターミナル近傍の形成過程を捉えればよいのか。[……]本書はこうした複数の主体の意志の重合として現れる物的な都市空間を対象化するために、都市組織(urban tissue)に注目する」(本書より)
序章 東京のターミナルと闇市
第1章 東京のターミナルの形成と駅前広場
第2章 四組のテキ屋が組織した闇市の盛衰
第3章 一主体が所有する広大な土地が支えた池袋の戦災復興過程
第4章 地主が開発したマーケットの簇生と変容
結章 所有と専有からみる都市史
石榑 督和[イシグレ マサカズ]
石榑督和 (いしぐれ・まさかず)
建築史・都市史、明治大学理工学部建築学科助教
1986年岐阜県生まれ。2014年明治大学大学院理工学研究科博士課程修了。博士(工学)。
著書に『盛り場はヤミ市から生まれた・増補版』(共著、青弓社、2016年)ほか。2015年に論文「闇市の形成と土地所有からみる新宿東口駅前街区の戦後復興過程」で日本建築学会奨励賞受賞、本書の元となる論文「闇市の形成と土地所有からみる戦後東京の副都心ターミナル近傍の形成過程に関する研究」で住総研博士論文賞を受賞。
2016年よりツバメアーキテクツ参画。
内容説明
世界屈指の繁華街、新宿・池袋・渋谷駅一帯の景観は、戦後復興期の変容にもとづく。闇市を原形に、都市の構造変化を解明した、近現代都市史研究の俊英による、副都心ターミナル近傍の形成史。
目次
序章 東京のターミナルと闇市
1 東京のターミナルの形成と駅前広場
2 四組のテキ屋が組織した闇市の盛衰 新宿の戦災復興過程
3 一主体が所有する広大な土地が支えた池袋の戦災復興過程
4 地主が開発したマーケットの簇生と変容 渋谷の戦災復興過程
結章 所有と占有からみる都市史
著者等紹介
石榑督和[イシグレマサカズ]
建築史・都市史、明治大学理工学部建築学科助教。1986年岐阜県生まれ。2014年明治大学大学院理工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。2015年に論文「闇市の形成と土地所有からみる新宿東口駅前街区の戦後復興過程」で日本建築学会奨励賞受賞、論文「闇市の形成と土地所有からみる戦後東京の副都心ターミナル近傍の形成過程に関する研究」で住総研第一回博士論文賞を受賞。2014‐2015年明治大学兼任講師、2015年より現職、2016年よりツバメアーキテクツ参画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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