出版社内容情報
ヴェネツィアの生活は古来、本土の水運に支えられてきた。治水、輸送、製粉等、3つの川が担う都市の下部構造を明らかにし、都市と産業のダイナミックな相関を描く。水の都の領域史(テリトーリオ)。
内容説明
ヴェネツィアの生活文化は古来、イタリア本土を流れる河川とその流域に支えられてきた。治水、舟運、木材輸送、水車による産業群、飲料水の供給―ラグーナに注ぐ3つの川がかたちづくった多様なインフラから水の都と後背地のダイナミックな相関を描く、地域(テリトーリオ)の文化誌。
目次
第1章 テリトーリオ(ヴェネツィア共和国とテッラフェルマ;河川付け替えの変還;ヴェネト州のラグーナ周辺における農家)
第2章 シーレ川流域―水車の産業と舟運(シーレ川流域の地理的、歴史的特徴;トレヴィーゾ;水車を活用する地域;舟運で栄えた地域;シーレ川流域における農業景観の変遷)
第3章 ピアーヴェ川流域―山の文化と筏流し(ピアーヴェ川流域の地理的、歴史的特徴;ベッルーノ(Belluno)
筏流しと結びついた地域の役割
ピアーヴェ川流域の産業とヴェネツィア)
第4章 ブレンタ川流域―筏流し・産業・舟運(ブレンタ川流域の地理的、歴史的特徴;筏流しを支えた村と町;ブレンタ川を利用した産業;ヴェネツィア~パドヴァ間の舟運)
著者等紹介
樋渡彩[ヒワタシアヤ]
建築史・都市史。1982年広島県生まれ。2006年イタリア政府奨学金留学生としてヴェネツィア建築大学に留学。2011~2013年日本学術振興会特別研究員。2016年法政大学大学院デザイン工学研究科博士後期課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 和書
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