出版社内容情報
著者は、「市民社会の成熟こそが真に住みやすく美しいマチをつくる」の信念のもと、逗子のまちづくりに深く関わってきた。市民の参加・参画のしかた、建築家・都市計画家の関わり方などを含めたまちづくりの歩み。
内容説明
成熟した市民社会を実現すること、心に残る新たな風景を創出すること。そのために市民の意識と行動はどうあるべきか?社会とまちづくり双方の活動の軌跡を辿る。
目次
1 マチの変遷(逗子というマチ;逗子の移り変わり;マチの原風景)
2 池子の森を守る市民運動(都市化と宅地開発;国民国家と市民社会の軋轢;全日制市民、主婦たちの力;市民の自律性とグローカルな活動)
3 市民参加参画のまちづくり(市民参加参画;「グランドデザイン研究会」一九九二~九五;建築家、市長選挙に出馬)
4 マチこわしからの脱却(日本の建築、まちづくりの課題;“住みよさの秩序”ということ;まちづくり条例;「まちづくり基本計画」―市民がつくる将来像)
5 “原風景”を生かしたまちづくり(風土と原風景と“まちづくり”;原風景の共有で実感できる“まちづくり”)
6 あとがきに代えて(逗子の市民社会の成長過程をたどる;新しい波)
著者等紹介
長島孝一[ナガシマコウイチ]
1936年東京都生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。ハーバード大学大学院都市設計科卒業。1964年アテネ居住学センター、フェロー。槇総合計画事務所取締役を経て、1976年AUR建築都市研究コンサルタント設立。国内外の建築・都市計画に従事の傍ら、シンガポール国立大学教授、早稲田大学客員教授、シドニー大学客員教授、東京大学、横浜国立大学、東京芸術大学の非常勤講師として教育にも関わる。作品に「石原なち子記念体育館」でJIA新人賞、「聖コロンバン会本部」でJIA25年章受章など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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