内容説明
高速道路を撤去し、緑あふれる川を復元。世界の注目を集めた奇跡のプロジェクトは、これを起爆剤に、衰退した旧市街の活性化をはかる大胆な都市戦略だった。歴史と環境と経済が共存するエコシティの実像にせまる。
目次
第1章 清渓川の歴史と文化(風水都市ソウル;清渓川の支流と都市づくり;渓渫の歴史;水辺の風俗文化;近代化と暗渠のはじまり;高度成長期の高速道路)
第2章 清渓川の復元(李明博氏の決意;市長選挙の争点;復元の必要性と効果;復元に伴う問題点;高速道路の撤去と川の再生;甦った文化財;川辺のデザイン;復元後の維持管理;周辺地域の再開発)
第3章 再生の空間デザインと地域の魅力(歴史・文化空間;遊び・教育空間;自然・生態空間;周辺の市場・露店・地下商店街)
第4章 エコシティへの潮流(歴史・環境への復活;済州島・山地川の再生;漢江の再生;ごみの山から自然公園へ;浄水場から自然公園へ;競馬場から自然公園へ;上の水が清めば…)
著者等紹介
朴賛弼[パクチャンピル]
建築・環境研究者。1957年、韓国ソウル生まれ。1986年来日、国費留学生として武蔵野美術大学大学院デザイン専攻建築コース修了、法政大学大学院博士課程修了、工学博士(1997年)、日本民俗建築学会理事。武蔵野美術大学、法政大学工学部、東京工学院専門学校非常勤講師を経て2002年4月から法政大学工学部建築学科専任教員着任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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