内容説明
景観法制定前後から今日に至るその時々の景観施策論。地域で具体的に景観施策を立てる際の実体的な中身に関する方法論。そして、都市再生論議における都市環境の再生論などに主眼に置いて、これまで書いてきた小文を纏めたもの。各地で急速にひろまりつつある景観施策の試みの多様な様子を映し出す。
目次
第1部 都市風景の恢復と景観まちづくり(「都市風景」の生成;都市の風景とまちづくり;美しい都市景観形成に向けて;転換点にある日本の都し景観行政とその今後のあり方;景観緑三法制定の意義;景観法をまちづくりに活かすために;景観法をめぐる近年の動き;景観まちづくりの課題と展開;なぜ景観整備なのか,その先はどこへゆくのか;都市における景観アセスメントの現段階;オホーツクの「風景おこし」;路上の青空は誰のものか)
第2部 地域資産の顕在化と町並み保全型まちづくり(歴史・文化遺産とその背後にあるシステム;都市アメニティの保全方策;都市空間の再生とアメニティ;町並み保全型まちづくり;都市保全計画という構想;欧米先進国の都市保全施策と日本示唆;世界遺産とまちづくり)
第3部 都市の再生とコモンズの復権(本当の都市のルネサンスとは何か;都市再生:欧米の新潮流と日本;都市環境の再生―都心の再興と都市計画の転換へ向けて;「生きられた空間」と都市再生―賑わいのある都市空間の創造;コモンズとしての都市;人が地域をつくり、地域が人をつくる)
著者等紹介
西村幸夫[ニシムラユキオ]
1952年福岡市に生まれる。東京大学工学部都市工学科卒業、同大学院修了。明治大学助手、東京大学助教授を経て、1996年より東京大学教授。この間、アジア工科大学助教授(バンコク)、MIT客員研究員、フランス国立社会科学高等研究院客員教授などを歴任。専門は都市計画。工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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