内容説明
一般に「都市への介入」と訳され、欧米ではよく使われる「アーバン・インターベンション」という概念は、日本ではまだ馴染みがない。具体的には「既存の都市のコンテクストに、何らか強力なインパクトを期待しながら建築物(仮設物)を挿入する行為」のことを意味している。本書では、1996年から2002年までに著者自身が手がけた建築デザインや都市デザインの事例を紹介し、各プロジェクトの中でどのように都市と積極的に関わるかについて考えたことを記した。
目次
神宮前メディアスクウェア
明治大学生田ゲストハウス
T’sスクウェア
有線サテライトスタジオ
JIAアーキテクツミュージアム
海辺ニュータウン
南麻布の家
Sゲストハウス
芦屋の家
成城の家
狛江の家
著者等紹介
小林正美[コバヤシマサミ]
1954東京に生まれる。1977東京大学工学部建築学科卒業。1979同大学院修士課程修了。1979‐85丹下健三・都市建築設計研究所。1987‐88フルブライト奨学金にて米国留学。ハーバード大学大学院デザイン学部修士課程修了。1989東京大学大学院博士課程修了。2002ハーバード大学客員教授。現在、アルキメディア設計研究所主宰。ハーバード大学特別研究員。明治大学理工学部建築学科教授(工学博士)。賞歴―1987厚木市中心市街地まちづくり提案競技設計(共同設計)2位入賞。1989御茶ノ水駅公開プロポーザルデザインコンペティション入賞。1993神戸の将来像/イメージ提案コンクール優秀賞。1994明治大学駿河台キャンパス・施設整備総合計画/アイデアコンペティション優秀賞。1996泉北新桧尾台N2地区住宅団地企業提案(共同設計)優秀作品賞。1999高梁町並みデザイン賞(岡山県高梁市)
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