内容説明
本書は、リンドン氏とムーア氏が交わした書簡で構成された対話篇であり、著者が体験した空間の情景が描写されている。空間の感覚(センセーション)をたどる文章やスケッチで構成された本書は、受け手の想像力を豊かに刺激する。著者たちは、各章で、空間構成の類型を提案し、場所に備わるべき「記憶に残る特質」を追及し、世界のすばらしい場所を魅惑的な文章とスケッチで伝え、意識と記憶と追想と創作の世界へと読者を誘う。
目次
到達する軸/彷徨う通路
計測する果樹園/整えるピラスター
離れる踊り場/合流する斜面/上り休息する階段
統御する境界/重なる壁/選択し変化するポケット
縁どる開口/前兆となるポータル〔ほか〕