出版社内容情報
建築家、アーバンデザイナーである著者=槇文彦が待望するニューアーバニズムとは何か!ニューアーバニズムの興隆に向け若い世代へ投げかける、自身が実際に見、聞き、討論してきたアーバニズムの過去そして現在。
内容説明
なぜ「アーバニズムのいま」なのか。建築家、アーバンデザイナーである槇文彦が待望するニューアーバニズムとは何か!ニューアーバニズムの興隆に向け若い世代へ投げかける自身が見、聞き、討論してきたアーバニズムの過去そして現在。
目次
第1章 アーバニズムの季節(モダニズムの建築との出会い;創生の頃―アーバニズムの季節 ほか)
第2章 アーバニズムのいま(アーバンデザイン会議’56、その後意味するもの;現在の都市二〇一九 ほか)
第3章 私の都市、東京(私の都市―獲得する心象風景;細粒都市東京とその将来像 ほか)
第4章 ヒューマニズムの建築(New Humanismとは何か;アーバニティを豊かにするいくつかの試み ほか)
著者等紹介
槇文彦[マキフミヒコ]
1928年東京生まれ。東京大学工学部建築学科卒業。ハーバード大学大学院修士課程修了。ワシントン大学、ハーバード大学准教授、東京大学工学部建築学科教授を経て、槇総合計画事務所設立。プリツカー賞、高松宮殿下記念世界文化賞、日本建築学会賞、日本芸術大賞、日本建築学会大賞、文化功労者など多数受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roughfractus02
8
東京は中心と周縁が明確な西欧都市とも、碁盤上に構造化された平安京とも違う。が、東京は混沌とした都市ではなく「見えない」都市だとする著者は、東京を「密実な葡萄」に喩えた。葡萄の「実」1粒1粒は個々の生活空間であり、それらが「密」でありながら縁すら「見えない」ほど肥大するこの都市は、絶えず螺旋状に運動し続けることで形を保っていると解する。その中でザハ・ハディドの新国立競技場案に抗議して神宮外苑を守ろうとした著者は、この特異なメガロポリスに生活世界を象る「まともさ:decency」から構想される建築を提起する。2025/08/16
のうみそしる
2
前半部は著者の思いで語りと自慢で疲弊。第三章はとてもおもしろい。日本の大街区は無秩序ではなく、大通り沿いに高層建築、奥に入れば低層になる。静と動。内へ向かって細分化する都市。全体を通して気取ったカタカナ語が当たり前のようにたくさん出てきて参った。 行ってみたい場所:ヒルサイドテラス、ふじようちえん、アムステルダムの孤児院チャハルバーグ(イスファハン)、2021/10/06
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