感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
10
ガウディ建築を解説した著者の『ガウディの建築』(1987)とは別に、本書はガウディの人生に焦点を絞った評伝である。体が弱く成績も凡庸だが観察力がある少年が、洒落た服を着て会合に出る青年期を経て、老年期には清貧で建築に集中しながら慎ましく過ごす本人の意に反して、ガウディの名声はカタルーニャ地方を出てスペイン国内を超え、西洋世界まで届き、聖人・天才と讃えられるようになる。本書はそのような聖人伝説に距離を取り、不思議な紙細工を作る少年の個性を育む基盤を作ったカタルーニャ復興運動とその風土から人間ガウディを辿る。2025/09/06
ソラーレ
10
ガウディから学んだ点。建築の作品を作る為にはたくさんの優れた過去の作品を見たり自然の姿をよく観察して自分の作品に活かした。彼の独創性な作品を職人に作ってもらうに自らモデルを作り丁寧に説明をしていたのだろう。自分の思うような作品を作るには豊かな資金をもち彼の作品のファンになってくれる施主が必要だった。無口で口下手なところがあった彼は人が集まる建物の探訪の協会に長い間参加して彼の人との繋がりを作るように努力したようだ。質素で規則正しい生活を送ることで自分の興味を作品に注力できるようにしていたようだ。2024/01/21
-
- 電子書籍
- 赤異本と黒異本(分冊版) 【第2話】 …