感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
7
「観ることとすることのかかわりの中で芸能空間を捉える」という著者は、状況としての演劇を空間化する劇場建築を観客席と舞台の配置から「包囲型」「扇形型」「対向型」に分類し、さらに「道行型」を加えた。前3者は物語の推移を観客の眼差しは動く構造ではないが、「道行型」は演者の移動とともに観客の眼差しも移動する時間を軸とした形成しつつある空間と捉えられる。日本の劇場空間の歴史を踏まえ、西洋古代から現代までの劇場空間を辿る本書にあって、「道行型」は、現世に去来する日本古来の神を召喚する神事が芸能の発祥であることを示す。2025/08/11
阿部
0
空間の状況としての劇場と、その具現化である建築としての劇場、両方のコアの部分を再考したいと思って読み進めた。後半部分は同じ著者の『21世紀の地域劇場』とも重複しているが、あくまで前半で提示した劇場のモデルを当てはめて歴史上の劇場を見ている。40年以上前の著作なので、末尾に書かれている近代劇場の解体のその先の現在地については、ここで書かれているパターンの見直しも含めて行われていかなければならない気がする。個人的には舞台芸術とパフォーマンスアートの違いと、メディア論から見る劇場という点に関心がある。2024/04/28
べ
0
各構成要素の異化同化 観客の態度としての異化同化 この関係2023/12/18
-
- 電子書籍
- 離婚した元夫が私にゾッコンのようです【…
-
- 電子書籍
- あなたのハニーは転生から帰ってきた【タ…
-
- 電子書籍
- Love Silky Vol.22
-
- 電子書籍
- 神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・…