感想・レビュー
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roughfractus02
8
大学で農学を修めた著者は、日本庭園史が文学作品等の描写から抽象的な様式として扱われることを指摘し、実際の作庭や植栽の技術面から日本庭園史を捉え直す。その際、平安期に記述された『作庭記』の基本原則である石組み、園池、中島、滝、遣水(「1.石をたてん事、2.意思をたつるにはやうやうあるべし、3.島姿の様々をいふ事、4.滝を立てる次第、5.遣水事、6.立石口伝、7.其禁忌、8.樹事、9.泉事、10.雑部」)をベースに、その後の24の作庭書を概説する。本書は9世紀に大陸から伝わった作庭技術史から現代の景観を問う。2025/08/15
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