感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
6
現代の広告版を象徴として解釈すると、機能重視のモダニズム建築以前の歴史的建造物、例えばパリの凱旋門は広告版の役目をする建造物として再評価できる。著者はモダニズム建築を図像学的な知を排除した建築とし、建築史全体の流れに位置付けた。広告版が氾濫するラスベガスの建築を俗悪と批判する建築の評価を問う著者は、むしろモダニズム建築が建築や都市から象徴を取り除いて機能重視の象徴となったと主張する。19世紀古典主義に対立したモダニズム建築こそ、この対立から多様性を生む機会を作り出し、ラスベガスに続いていると著者は捉える。2025/06/20
渡邊利道
4
60年代、工業社会の機能主義をベースとしたモダニズム建築の美学を批判し、雑多な記号性をまとった都市建築の象徴性を重視(回復)する建築理論を謳った本。短い本だが歴史的な名著でなるほど大変面白かった。建築を彫刻化しているというモダニズム批判は、シェルターと装飾に建築の原型を見る理論に続く。ここからポストモダンに続くペースペクティヴやジェネリックという考え方が出てくるわけか。2017/03/16
ちや
2
ラスベガスに行ったので読む2025/01/17
引用
2
ヴェンチューリの基本的な態度である、通俗的であることに眼差しを向けるという姿勢が端的に提示されたものであった。2018/10/24
蔦屋
1
難しい。イエール大学の学生ゼミとしてラスベガスの調査をした成果が骨子となっている。2025/07/02
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