出版社内容情報
「部分から全体へ」の設計手法が、日本建築の特質をとらえるキーワードとなることを解明し、豊富な事例と共に「日本らしさ」を説く。
日本人の創造活動の中で脈々と受け継がれた創造の遺伝子や、伝統、美的感性の特質を探る。日本建築の特質、それを生み出す日本人らしい感性を堀り出し、それらの関連性を読み解き、それらが生みだす建築を考察する。
目次
第1章 日本人の創造性の特質(自然との共生;素材に対するこだわり;装飾を排した簡潔性;木の匠と匠の技;二極性と多様性;並立共存の精神)
第2章 日本建築のコンポジションの特質(非対称性;建増し文化;小空間への傾注;有機的形態;奥の概念;全容を見せない)
第3章 部分から全体へ(部分が全体に先行する―「今=ここ」主義;構成原理)
第4章 「部分から全体へ」がもたらすもの(事例スタディー;自らの実践/二番町ガーデン)
第5章 まとめ
著者等紹介
枝川裕一郎[エダガワユウイチロウ]
1948年兵庫県神戸市生まれ。The University of California,Berkeley,College of Environmental Design留学を経て、1974年東京大学工学部建築学科卒業と同時に三菱地所(株)設計部門入社。2001年(株)三菱地所設計設立に伴い移籍。2008年執行役員大阪支店長を経て三菱地所設計(株)退職。2009年(株)ビル代行取締役就任。2015年グローブシップ(株)設立に伴い常務取締役就任。2016年東京大学より学位授与、博士(工学)。2017年、グローバルシップ(株)常務取締役、Globeship Sodexo Corporate Services代表取締役社長を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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