出版社内容情報
「悪魔の棲む天国」を跋扈する怒涛の建築美。バロックの祝祭、ロココの可憐、新古典主義の静謐が太陽に照らされる。「ナポリを見て死ね」といわれてきた風光明媚の地、その黄金期を築いた王国と建築家たちの一大絵巻。
内容説明
「悪魔の棲む天国」を跋扈する怒濤の建築美。バロックの祝祭、ロココの可憐、新古典主義の静謐が太陽に照らされる。「ナポリを見て死ね」といわれてきた風光明媚の地、その黄金期を築いた王国と建築家たちの一大絵巻。
目次
1 ナポリ・バロックの前夜とはじまり―後期ルネサンスと反宗教改革の建築家たち
2 ナポリ・バロック黄金期―聖と祝祭の建築家ファンザーゴ
3 ナポリ流バロックとロココ―奇抜な建築家サンフェリーチェなど
4 ヴェスヴィオ火山と古代への情熱―エルコラーノ遺跡の発見と古典主義的バロックの流行
5 カゼルタ王宮造営とルイージヴァンヴィテッリ
6 ブルボン王朝の最後の華、王国の終焉―新古典主義様式の流行とその後のナポリ建築
著者等紹介
河村英和[カワムラエワ]
東京大学大学院人文社会系研究科特任准教授、イタリア建築・都市・美術史、ホテル・観光史。1972年生まれ。東京工業大学工学部建築学科卒業。ナポリ・フェデリコ2世大学建築学部建築史科博士課程建築批評・建築史コース修了、Ph.D(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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aisu
19
テレビイタリア語講座で紹介されたものは全部読むぞシリーズ。カタカナで建築家名・建物名が並んでいるのは辛かった・・・知らない名前ばかりで。著者はカゼルタ王宮のヴァンヴィテッリについて一番語りたかったようだ。私は行ってないけど、観光ガイド本でもよく取り上げられていたので、そこは興味深く読みました。ウンベルト1世のガレリアとか少しでも行った所は懐かしい。バロック以降が取り上げられているので、、、もう少し昔のお城についても読みたかったかも。2017/02/09
つる
1
概要より聞き慣れない建築家の名前や建物名が連続する実例の羅列という部分が多く初学者向けではない感じ。白黒ではあるが写真や図版が多いので雰囲気は掴みやすいかも。2017/02/15