目次
京都迎賓館庭園
伏見稲荷大社社務所庭園
鳴滝の庭
中野の庭
梅小路公園朱雀の庭
みちのく池田記念墓地公園
芦屋の庭
六甲山の庭
根本山宝満堂
蓮華院誕生寺奥之院
蓮華院誕生寺本院
著者等紹介
進士五十八[シンジイソヤ]
造園学者、東京農業大学名誉教授、東京農業大学元学長、政府の自然再生専門家会議委員長、NPO法人美し国づくり協会理事長、一般社団法人農あるくらし研究会会長。1944年京都市生まれ。日本学術会議会員、日本造園学会長、日本都市計画学会長、日本生活学会長、日本野外教育学会長代表はじめ、国や自治体の環境・景観関連の審議会会長を歴任。庭園、まちづくり、農の風景、環境保全、景観施策等、広範にランドスケープを研究し、多くの著作をものしている
山岸剛[ヤマギシタケシ]
写真家、建築写真。1976年生まれ。1998年早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。2001年早稲田大学芸術学校空間映像科卒業。人工性の結晶としての「建築」と、それが対峙する「自然」との力関係を主題とするものとしての「建築写真」を制作する。2010‐11年日本建築学会会誌『建築雑誌』編集委員。2014年第14回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館チーム(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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京都迎賓館の日本庭園を担当した造園作家、井上剛宏の名園11作を写真に収めたもの。江戸時代から続く造園職人の家元でありながら、従来の形式的な日本庭園からモダナイズした造園が印象的だ。理想郷を描き続けてきた日本庭園が、現代の自然回帰から「自然をいかに表現するか」がメインテーマとなり、木の葉が水に流れる様をゴツゴツした岩の上から観察するような原初的な体験こそが美とされ、そこに現代社会の涼しげで明るい雰囲気が持ち込まれ見事に融合している。伝統を熟知している彼だからこそ、イノベーションに成功したのだろう。2015/06/01