内容説明
歴史が重層した豊かな都市空間をもつヴェネツィアは、世界に冠する文化都市となっている。ヴェネツィア・ビエンナーレや国際映画祭に代表される先進的な発信力はいかに創出されるのか。「ただひとつの都市(チッタ・ウニカ)」と称される水の都の現代的な魅力と独自性に迫る。2013年3月に行われたYCCスクール・シンポジウム「ヴェネツィアに学ぶ都市の思想と文化の仕掛け」の内容を大幅に再構成し、書籍化。
目次
序 反転するヴェネツィア
論考(五〇〇年の歴史のなかの都市―“占領”と“群島”の未来;ヴェネツィア、歴史が現代へ結びつく魔術的な島)
講演(祝祭性豊かな歴史的都市空間;文化戦略を通じた都市のヴィジョン)
論考(都市というキャンバス;地方(へ)の意識を変える国際展)
活動紹介 アートと地域をつなぐ実践
討議 文化を育む都市の思想と戦略