内容説明
時空を超えた建築の壮大な「ビフォー・アフター」。約10年間におよぶ海外のコンバージョン建築の調査からその実態を探る。さまざまに展開される「建築転生」の面白さ、奥深さを知る。
目次
コンバージョン建築論(コンバージョンから学ぶこと―建築転生の驚異と奥深さ;建築コンバージョン再考―新たな可能性を追求した将来像の模索)
マスターピース10作品(産業モニュメントとしての再構築―ジェミニレジデンス;巨大な三角形ヴォイド―王立工科大学図書館 ほか)
公共系建築のコンバージョン(大規模街区のコンバージョン―ウィーン大学キャンパス;古城再生―オックスフォード城 ほか)
産業系建築のコンバージョン(更新された炭鉱都市のシンボル―パス;創造する巨大工場―コンストファック ほか)
事務所・商業・住宅系建築のコンバージョン(密集市街地更新における新たな試み―ヘンリー・ムーア彫刻ギャラリー;都市の記憶が語られる商業施設―マグナプラザ ほか)
著者等紹介
小林克弘[コバヤシカツヒロ]
専門分野は建築設計、建築意匠、近現代建築論。1955年生まれ。1977年東京大学工学部建築学科卒。1985年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了、工学博士。1982‐84年コロンビア大学客員研究員。東京都立大学専任講師、助教授を経て、首都大学東京大学院都市環境科学研究科建築学域教授。主著に「アール・デコの摩天楼」鹿島出版会、1990年(日本建築学会奨励賞)など。代表的建築作品に、新潟みなとトンネル立坑『入船みなとタワー』『山の下みなとタワー』(2003年)、東京都有明清掃工場(1995年)など
三田村哲哉[ミタムラテツヤ]
専門分野は建築意匠、近現代建築論、建築設計。1972年生まれ。2004年東京都立大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程修了・博士(工学)。首都大学東京大学院都市環境科学研究科建築学専攻COE研究員、非常勤講師を経て、兵庫県立大学環境人間学部准教授。主著:「劇場の建築造形―1925年パリ現代装飾美術・工芸美術国際博覧会の展示館に関する考察その4―」日本建築学会計画系論文集、2008年9月(2010年日本建築学会奨励賞受賞)
角野渉[カドノショウ]
専門分野は建築意匠、建築設計。1983年生まれ。2009年首都大学東京大学院都市環境科学研究科建築学専攻修士課程修了、2013年首都大学東京大学院都市環境科学研究科建築学域博士後期課程修了・博士(建築学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。