出版社内容情報
眠っているあいだにどこか違った場所に行っている自分。どこへ行ったかわからないのが恐い。夫婦探偵を巻きこむ異次元スリラー!
内容説明
奇妙に静かなその夜、男は路地裏で目を覚ます。手元には見なれぬ旅行鞄がひとつ。自分はなぜここにいるのか?パニックに駆られたそのとき、一陣の風とフルートのような音、そして自分が何者かに追われていることだけははっきりとわかる―目に見えぬ敵と、自分が無意識裡にどこへ行ってしまう二重の恐怖を描くスリラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
6
今回もクーンツは非常に魅力的な導入部を演出してくれる。ふと目が醒めると知らない所にいる男、フランク。最初は簡単な依頼かと思われたあるコンピュータ会社の仕事で危機一髪の危難に見舞われる夫婦探偵。このフランクの設定のオチが知ったとき、『ライトニング』など散々使い古された手の亜流でしかないのかと思われたが、最後に明かされるフランク、キャンディらポラード一族の血縁のおぞましさにはかなりガツンと来た。これほどの真相は名作『ウィスパーズ』に勝るとも劣らない。しかし、ここまでやると次はどんな手が残されているのだろう?2009/08/02
macchacappuccin
4
大人気・ウォッチャーズよりもハマったし、不朽の名作・ストレンジャーズと同じくらいわたしは好きだけどな。 フランクの一生が可哀想で可哀想で。お母さん怖すぎ…。 最後に明かされるキャンディの身体の秘密。 何よりも、キャンディの妹の双子達、キャラ濃過ぎ。アニメとか漫画で映えそうなキャラで、美しいのに怖くて不思議で一生忘れられない存在感。猫、26匹は多過ぎだろ…😿 2024/07/18
DearestAnna0109
2
初見の作家さんです、いつかは読んでみようと思っていた作家さんの一人です。 海外の作家さんを紹介する記事やBOOK・OFFなどでもよく見かけるお名前でした。 本作はアメリカでは1990年に刊行されていますので、30年以上前の作品です。 今回読んだ文春文庫版も活字のポイントが最近のものよりもかなり小さくて、ほぼ老眼鏡のお世話になりながらの読書で時間がかかりました・苦笑 さて内容ですがこれがもう盛りだくさんでびっくりしました。 読み初めはサスペンス(探偵もの)であるところからホラー色(吸血鬼)が加わり、 続2022/10/03
カバおやじ
2
久しぶりに読んだ。おもしろかった。2020/10/19
みっく
2
「サイレントアイズ」を読了したあと異世界へ飛ぶ、のくくりで似たテイストと言えるかな?、で再読。フランク以外のポラード家の面々、フォガティ医師の気味悪さは結構なものが。2015/06/10