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不条理な建築―「天才」はいかにプラクティカル・アートをゆがめてきたか

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  • サイズ B5判/ページ数 100p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784306045637
  • NDC分類 523.06
  • Cコード C3052

内容説明

本書は、あえて「天才」建築家の舞台裏を覗き、彼らがクライアントや予算、そして彼らの作品の中で生活したり働いたりする人々を故意に軽視している事実を暴いている。

著者等紹介

シルバー,ジョン[シルバー,ジョン][Silber,John]
ボストン大学において、1971年から1996年まで学長、そして1996年から2003年まで総長を務めた。倫理学、法哲学、カント哲学の世界的権威として、『シカゴ・ロー・レビュー』、『アトランティック』、『ハーパーズ』、『ニュー・リパブリック』、『ニューヨーク・タイムズ』、『ウォール・ストリート・ジャーナル』など、多くの雑誌や新聞にエッセイを発表してきた。2002年にアメリカ建築家協会の名誉会員に推挙された。現在はボストン在住

中村研一[ナカムラケンイチ]
1958年横浜生まれ。建築家、中部大学教授、中村研一建築研究所代表。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。コーネル大学大学院修士課程在籍の後、槇総合計画事務所勤務を経て、1998年中村研一建築研究所設立。2002年中部大学工学部建築学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kthyk

19
建築設計は私の仕事、この書は一般向き、お勧めです。ジョン・シルバーは「不条理な建築」は日本には無いとし、欧米の建築の幾つかの舞台裏を覗き、クライアントの予算、建築内で働く人びとを軽視している建築を暴露し、現代建築の持つ最悪の傾向を糾弾している。訳者はあとがきで「不条理な建築」についての論点を百も承知していると書く。潤沢な資金と時間という条件下でつくれる建築家はほんの一握り。経済原理を優先させたプラグマチックな要求が建築家の立場を危うくするなか、建築家という職能が確固たるものと認められる為の警鐘としている。2022/03/14

christinayan01

0
著者はAIA名誉会員だが自称アーティスト建築家への批判書。予想できるだろうがゲーリーはぼろくそで、機能性が全くない装飾だわディズニーホールは近所に迷惑かけるわで、最たるものだと笑 一方、安藤忠雄氏と谷口吉生氏を絶賛。理由としては機能的であり自然や職人、技術などへの敬意を感じるとのこと。 写真はいっぱいあります。2016/11/03

ぶっとん

0
見せかけの理論武装で自分の嫌いな建築を批判している印象をもった。ゲーリーやリベスキンドの話はわかるが、セルトやホールの建築批判にはこじつけがましさを感じた。ヴェンチューリのように「好きだ(または嫌いだ)」と言ってしまえばいいのに。訳者あとがきにいちばん共感を覚えた。2012/10/11

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