内容説明
無限成長理論による巨匠の建築を、歩いて感じる完全ガイド。
目次
ル・コルビュジエの美術館を楽しむ
空間ガイド(前庭を散策する;ピロティから19世紀ホールへ;展示回廊を周遊する;中3階と屋上を探検する)
ル・コルビュジエはどんな人
ル・コルビュジエの建築のつくり方
ル・コルビュジエが日本にやって来た
著者等紹介
藤木忠善[フジキタダヨシ]
東京芸術大学名誉教授、日本建築家協会名誉会員。1933年東京生まれ。1956年東京芸術大学美術学部建築科卒業。1956年坂倉準三建築研究所(国立西洋美術館、新宿駅西口広場など担当)。1964年東京芸術大学美術学部建築科講師、助教授を経て1986年同教授(~2001年)。1965年北欧、西欧諸国および北米を巡る地球一周の見学旅行。1978年文部省長期在外研究員(欧州アルプス山麓地域の集落環境調査)。1985年コロラド大学客員教授(フルブライト交換教授)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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T.Matsumoto
2
実施設計を担当した藤木教授による解説です。国立西洋美術館の成り立ちや設計時創建時からの変更も含めて、事実を淡々と記述されています。余計な解釈が無いのは新鮮。コルビジェの仕事や、他の作品も参照しながらの解説が非常に面白い。モジュロールの徹底、石を植えたPCコンクリートパネル、19世紀ホールの大壁画構想、使われない照明ギャラリー、中3階バルコニーの事務室、建設時の設計変更、内樋の卵型カバー、ユニテのピロティの内側中空は設備スペースであること、など知らなかったことが多かった。奇跡の一冊です。2024/12/01
どうしよう
1
久しぶりに開いて、一章ずつ丁寧にチマチマ読んだ。現状への批判が多いが、当事者ならではなのか。もう少し、3人の弟子との逸話も欲しいな。2020/09/07
takao
1
モデュロールが使われている2017/05/31
sigdfeco
1
国立西洋美術館建設に携わった著者による設計の解説や当時のエピソードが興味深かった。著者は完成以後の増改築に相当腹に据えかねるものがあるらしく数ページおきに批判が展開されてておもしろかった2012/10/07
よーこちん
1
欧米は面々寸法だとは知らなかった。細部は弟子に任せてたってことは、設計も現場も大変だったんだろうなと思う。試験前に読めばよかった…(´Д` )2012/08/28