内容説明
本書は、1997年2月9日、11日、東京田町の建築会館ホールで開催された国際シンポジウム「世界の中のル・コルビュジエ―ル・コルビュジエと日本」の全発表を収録した報告書である。テーマとなっているのは、今世紀最大の建築家のひとりル・コルビュジエと日本の建築家、デザイナーたちの直接、間接の交流の歴史である。
目次
ル・コルビュジエ・シンドローム―日本の近代建築発展の過程において
ル・コルビュジエの美術館―ラ・ロシュ邸から東京まで
ル・コルビュジエのモダニズムとフランスにおける装飾芸術を巡る言説
ル・コルビュジエと日本のデザイン―モダン・デザインのまなざしの形成
ル・コルビュジエ、ペリアン、坂倉準三
ル・コルビュジエと日本の建築家たち
日本の建築家がル・コルビュジエに見たもの―戦前のル・コルビュジエ評価を中心に
ル・コルビュジエを変換すること
キュービストがつくった芸術容器―国立西洋美術館におけるル・コルビュジエと日本の弟子たち
ル・コルビュジエと丹下健三
1960年、日本はコルビュジエの忘却を始めた
「地中海の小屋」から