内容説明
本書は、大架構建築の歴史と今後の可能性について、具体的な事例を中心に、技術的視点からだけでなく建築的視点からも論じている点が特徴的である。パクストンのクリタスルパレスからレンゾ・ピアノの関西国際空港にいたるまで、多種多様な大空間の事例を機能別に分類し、それぞれについて過去から現在までの歴史的変遷をコンパクトに紹介している。全体を貫く著者の論旨は、これまでの近代建築史の解釈に新たな視座を提示していて刺激的である。写真・図版多数。建築家、学生必読の書。
目次
第1章 19世紀のパイオニアたち
第2章 ハンガー
第3章 20世紀初頭の工場建築
第4章 設備を完備した多目的シェッズの発展
第5章 より少なく、より多く
第6章 未来