出版社内容情報
流域治水に求められる「水文学」とは何か。既存流出モデルの整合性を探り、パラダイム転換することで新しい水文学の方向性を提示する。
深刻さを増す水害・土砂害対策へのサイエンスフロント。
降雨条件が同じでも流量ピークを高くする上流域の条件は何か?
流出メカニズム解明によって物理的流出モデルを画期的に変革し、豪雨災害対策に貢献する著者渾身の学術書。
「水文学は、陸地での水の動きを扱う地球科学の一分野を占める基礎科学であるが、同時に、水害や土砂災害の減災を工学的に支える社会的使命を持っている。
本書は、この重要な役割を果たそうとしてきた水文学の研究の歴史と現状を詳しく説明し、流域治水にかかわるすべての方々に水文学の最も新しい知識を共有していただくことをめざしている。」 ――「はじめに」より
【目次】
第1部 水害・土砂災害をもたらすメカニズムとその発生予測
第1章 豪雨と災害とをつなぐ水文学の概要
第2章 洪水流出予測とメカニズム解明に挑戦してきた水文学の研究史
第3章 豪雨災害の水文学に必要な運動法則
第4章 メカニズムとモデルの整合性をふまえた流出理解
第5章 水と土の相互作用からみた土砂災害
第2部 水文学的定常論序説
第6章 流出モデルの物理的根拠を探る
第7章 流域条件の洪水流出に及ぼす影響を解剖する
第8章 水文学定常論からみた雨水の流出プロセス



