内容説明
異常気象・豪雨・大災害、いま、弱体化しつつある日本の国土。二〇世紀後半から今日まで、日本の川と社会の目まぐるしい変化を辿る。今後、求められる国土哲学とは。
目次
1 転機に立つ土木事業―歴史的考察に基づいて
2 対立する都市と農村―水資源開発の公共性を考える
3 いま、土木技術を考える―来し方を踏まえて明日を展望する
4 河川学から見た常願寺川
5 これからの建設技術者―公共事業と社会
6 民衆のために生きた土木技術者たち
7 佐久間ダム・小河内ダムが社会に与えた影響
8 自然環境共生技術と開発―自然への理解に基づく国土哲学の提唱
9 東日本大震災の教訓
最終講義(戦後日本の河川を考える―東京大学最終講義;21世紀の河川を考える―芝浦工業大学最終講義)
著者等紹介
高橋裕[タカハシユタカ]
1927年静岡県生まれ。1950年東京大学第二工学部土木工学科卒業。1955年東京大学大学院(旧制)研究奨学生課程修了。1968年から1987年東京大学教授。1987年から1998年芝浦工業大学教授。2000年から2010年国際連合大学上席学術顧問。現在、東京大学名誉教授。河川審議会委員、水資源開発審議会会長、中央環境審議会委員、東京都総合開発審議会会長、ユネスコIHP政府間理事会政府代表、世界水会議理事など要職を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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