内容説明
石や岩は我々の生活と切ってもきれないほど密接な存在です。しかし、天然材料ゆえにその特性を求めようとしても隔靴掻痒の感、常に不確かさが残ります。岩盤はなかなかその素顔を見せてはくれません。岩盤はあまり多くを語ってはくれないのです。石と岩はどう違うのか?鉄やコンクリートと比べてどんな特徴があるのか?地下を掘ると岩盤がどのように動くのか?橋をつくるときとトンネルを建設するときの方法の違いは?…「学びながら考える力を養う」入門書。
目次
第1編 岩盤はほかの材料とどう違うか(トンネルは何でできているか;石と岩はどう違うか ほか)
第2編 岩盤が動く(等方性のなかの異方性;二者択一、地圧をとるか節理をとるか ほか)
第3編 岩盤の動きを予測する(岩盤の動きを予測する手法を作る;掘削するとはどういうことか ほか)
第4編 分からないことが分からない(分からないことの内容;岩盤に聴く ほか)
著者等紹介
日比野敏[ヒビノサトシ]
工学博士(京都大学)。昭和13(1938)年愛知県犬山に生まれる。京都大学工学部鉱山学科卒業。同大学院工学研究科修士課程(鉱山学専攻)修了。(財)電力中央研究所地下構造物研究室長、理事。東京工業大学客員教授、山口大学客員教授。イスルム(ISRM:International Society for Rock Mechanics、国際岩の力学学会)副総裁。現在、(財)電力中央研究所名誉特別顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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