出版社内容情報
争いの舞台装置「牛車」、言えない言葉を託した「扇」、中と外の人の距離感が表れる「御帳台」……。
小物から家具、植物など、古典文学には人物の感情や象徴的意味を表現する印象的な“モノ”が数多く登場します。
本書ではそうした“モノ”にスポットを当て、古典文学の新しい読み解きかたを提案。
『源氏物語』や『枕草子』などの名作から知る人ぞ知る史料まで、幅広い作品での描写を挙げながら、それらの“モノ”に込められた意味と担った役割を解説します。
章ごとに“モノ”をピックアップしてそれにまつわるエピソードを紹介しているので、古典が苦手な人でも楽しみながら当時の知識を学べます。古典が好きな人にとってはより作品の理解を深め、新しい味わい方を見つけるのにぴったりの1冊です。
【目 次】
はじめに
目次
本書で登場するモノたち
第1章 牛車1 走る
第2章 牛車2 争う
第3章 築地1 囲む
第4章 築地2 呼び込む
第5章 橘1 実る
第6章 橘2 待つ
第7章 犬1 集う
第8章 犬2 呼ぶ
第9章 ?1 整える
第10章 ?2 手こずる
第11章 御帳台1 護る
第12章 御帳台2 侵す
第13章 扇1 あおぐ
第14章 扇2 託す
第15章 物への書き付け1 切羽詰まる
第16章 物への書き付け2 遺す
引用作品・参考文献
引用作品概要
地図等
あとがき
内容説明
日常の道具を通して見る平安貴族たちの詩情と愛憎。争いの舞台装置「牛車」、言えない言葉を託した「扇」、中と外の人の距離感が表れる「御帳台」…。古典文学には人物の感情や場面を表現する印象的な“モノ”が数多く登場します。
目次
牛車1 走る
牛車2 争う
築地1 囲む
築地2 呼び込む
橘1 実る
橘2 待つ
犬1 集う
犬2 呼ぶ
〓1 整える
〓2 手こずる:御帳台1 護る:御帳台2 侵す
扇1 あおぐ
扇2 託す
物への書き付け1 切羽詰まる
物への書き付け2 遺す
著者等紹介
山本淳子[ヤマモトジュンコ]
京都先端科学大学教授。京都大学文学部卒業。高等学校教諭等を経て、1999年、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。京都学園大学助教授等を経て、現職。『源氏物語の時代』(朝日選書、2007)でサントリー学芸賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sofia
rosetta
りー
ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪
はるま