出版社内容情報
中世和歌の出発点を築いた第一人者。定家の父であり、新古今歌風開花に大きな役割を果たした大歌人。名は「としなり」とも。平安・鎌倉初期の歌人・歌学者。定家の父、為家の祖父。後白河の命により、1188(文治4)年75歳の『千載集』の撰進で名実ともに第一人者となる。平安末、歌壇は旧来の単純な主知的手法に行き詰まりが生じたが、俊成は古典摂取の詠作手法を開拓して、克服した。彼は単純な叙情詩人だったのではなく、歌論の指導者でもあった。清心温雅な幽玄体の歌を樹立。御子左家の基を築く。歌論『古来風体抄』歌集『長秋詠藻』など。
渡邉 裕美子[ワタナベ ユミコ]
著・文・その他
目次
花
鳥
月
雪
旅
恋
哀しみ
嘆き
祈り
著者等紹介
渡邉裕美子[ワタナベユミコ]
1961年生。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程退学(研究指導修了による)。現在、立正大学文学部教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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