出版社内容情報
歌の言葉から取り出す、歌人の知・情・意
文学思想の根底に仏教の観念をもつ山上憶良。
現代になってその価値を発見されつつある類稀な叙事歌人、高橋虫麻呂。
二人を中心にさまざまな歌の魅力を解き明かし、飛鳥ほか地理研究の成果も披露。
万葉世界を縦横無尽に駆ける著者渾身の一冊!
はしがき
?憶良・旅人
山上憶良論―その文学の思想と方法
沈痾自哀文
悲歎俗道仮合即離易去難留詩一首并序
山上憶良―人生を歌った”言志”の歌人
山水有情―憶良・旅人の場合
園梅の賦
一 園梅の賦―筑紫歌壇の一日
二 松浦の虚構―仙女と佐用姫と
三 酔ひ泣き―讃酒歌の世界
四 沖に袖ふる―白水郎歌の世界
五 かくばかり術なきものか―憶良の貧窮問答歌
六 心咽せつつ涙し流る―旅人の亡妻悲傷
?虫麻呂
虫麻呂の魅力
虫麻呂の「手穎」の文字と訓について
虫麻呂―叙事と幻想
虫麻呂―天平万葉の一視標
?万葉飛鳥路・山背道 その他
謎の里 飛鳥
ミハ山・飛鳥神南備説の疑義を質す
明日香村出土の亀形・小判形石造物の不思議
山背道と万葉のうた
大阪の万葉―解釈をととのえる
志賀の大わだ淀むとも
「『行靡闕矣』考」続貂
?研究余滴
柿本人麻呂
閻羅庁の憶良
万葉集巻五「独」の訓みのことなど
祈りの挽歌―古代の葬送儀礼と歌
万葉の女歌
悲恋の物語
一 穂積皇子と但馬皇女
二 石上乙麻呂と久米若売
筑波山紀行
宇智川磨崖涅槃経碑
妖怪「一本タダラ」に教わった話
付録
収録論文一覧
井村哲夫著作一覧
井村哲夫著作 正誤表
あとがき
井村 哲夫[イムラ テツオ]
著・文・その他
内容説明
文学思想の根底に仏教の観念をもつ山上憶良。現代になってその価値を発見されつつある類稀な叙事歌人、高橋虫麻呂。二人を中心にさまざまな歌の魅力を解き明かし、飛鳥ほか地理研究の成果も披露。万葉世界を縦横無尽に駆ける著者渾身の一冊!
目次
1 憶良・旅人(山上憶良論―その文学の思想と方法;沈痾自哀文 ほか)
2 虫麻呂(虫麻呂の魅力;虫麻呂の「手穎」の文字と訓について ほか)
3 万葉飛鳥路・山背道 その他(謎の里 飛鳥;ミハ山・飛鳥神奈備説の疑義を質す ほか)
4 研究余滴(柿本人麻呂;閻羅庁の憶良 ほか)
著者等紹介
井村哲夫[イムラテツオ]
1930(昭和5)年5月生。大阪大学文学部卒業。関西大学大学院博士課程単位取得修了。園田学園女子大学・京都府立大学・京都外国語大学教授、歴任。京都府立大学名誉教授・京都外国語大学名誉教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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