出版社内容情報
国学者が創作した擬古物語風の作品や、和文を用いた読本など、和文によってつづられた近世小説作品に関する本格的な研究書。国学者が創作した擬古物語風の作品や、和文を用いた読本など、和文によってつづられた近世小説作品に関する本格的な研究書。
目次
序 論 和文小説とは何か ほか
第一部 懐徳堂の和文小説
第二部 江戸派の和文小説
第三部 読本における和文小説とその周辺
資料編 『いつのよがたり』『てづくり物語』『袖のみかさ』翻刻
天野 聡一[アマノ ソウイチ]
著・文・その他
内容説明
近世和文小説に関する本格的な研究書。
目次
序論(和文小説とは何か;和文小説の展開)
第1部 懐徳堂の和文小説(五井蘭洲『続落久保物語』考(一)作者と成立について
五井蘭洲『続落久保物語』考(二)書き換えられる『落窪物語』
加藤景範『いつのよがたり』考(一)―描かれた桜町天皇
加藤景範『いつのよがたり』考(二)懐徳堂の天皇観)
第2部 江戸派の和文小説(服部高保『てづくり物語』考―『竹取物語』・生田川伝説・六玉川;村田春海「春の山ぶみ」考―嵯峨野の春の夢;清水浜臣「虫めづる詞」考―もう一つの「虫めづる姫君」;朝田由豆伎『袖のみかさ』考―文化八年之桐壺更衣)
第3部 読本における和文小説とその周辺(石川雅望『飛弾匠物語』考―古典解釈と読本創作;芍薬亭長根『濡衣双紙』考(一)勧戒と議論
芍薬亭長根『濡衣双紙』考(二)―『通俗金翹伝』の利用法
芍薬亭長根『国字鵺物語』―長根読本の雅文体)
資料編(『いつのよがたり』翻刻;『てづくり物語』翻刻;『袖のみかさ』翻刻)
著者等紹介
天野聡一[アマノソウイチ]
1981年兵庫県明石市生まれ。神戸大学文学部卒業、同大学大学院人文学研究科博士課程後期課程修了。日本学術振興会特別研究員(DC1、PD)を経て、九州産業大学国際文化学部准教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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