出版社内容情報
本書の書名「万葉をヨム」には、さまざまな意味合いが込められている。「万葉」には、万葉集の文字列、万葉集の歌作品、万葉集というテキスト、万葉集を成り立たせた時代状況、万葉集が伝わってきた経歴等々の意味合いが、「ヨム」にはさまざまな意味での考察・分析・把握・理解の意味が込められている。さまざまな方法論によって押し進められてきた研究の成果を受け継ぎ、見直し、正当に乗り越えて、多角的に万葉集を読み解く手立てを獲得してゆくことこそが、今後の万葉集研究を拓くものと信じての書名である。ーー本書より
内容説明
どのように考えどのように把握し直すか。異なる問題意識で見たときこれまでも見えていたものが新たな意味を帯びて見えてくる。さまざまな方法論の横断的結合と各方法論自体の進化がもたらすこれからの万葉集のヨミかた!
目次
1 東アジア世界の中でヨム―比較文学
2 文字・ことばが作る世界をヨム―作品論・テキスト論
3 重層する文化の深みからヨム―民俗学
4 歌表現の基盤からヨム―様式論・表現論
5 研究の立ち位置からヨム―享受史論
6 文字使用の分析からヨム―文字論・表記論
7 ことばと文字のはざまでヨム―書記論・音韻論
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