『源氏物語』引歌の生成―『古今和歌六帖』との関わりを中心に

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『源氏物語』引歌の生成―『古今和歌六帖』との関わりを中心に

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  • サイズ A5判/ページ数 256p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784305708441
  • NDC分類 913.363

内容説明

平安時代、文化を担った貴族たちの意識の中には常に和歌があり『源氏物語』は和歌の美意識の集大成ともいえる。作歌の手引書『古今和歌六帖』は他の和歌集にはない、当時の貴族たちのイメージや意識が表れている特徴を持つ。本書は『古今和歌六帖』から『源氏物語』作者や当時の読者たちの意識の一端を具体的に探ることを試みる。

目次

第1章 朝顔から夕顔へ
第2章 須磨巻の検討
第3章 玉鬘の美の表象
第4章 「東路の道の果てなる…」の引歌に関して
第5章 『河海抄』に引用された『古今六帖』の歌の様相
第6章 人物の古歌の利用と出典との関係
第7章 引歌の季節と連鎖をめぐって

著者紹介

薮葉子[ヤブヨウコ]
昭和46年生まれ。平成9年大阪教育大学大学院修士課程修了、平成13年武庫川女子大学大学院博士後期課程修了、博士(文学)。現在、武庫川女子大学他非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社内容情報

『古今和歌六帖』から『源氏物語』理解の可能性を開く



平安時代、文化を担った貴族たちの意識の中には常に和歌があり、『源氏物語』は和歌の美意識の集大成ともいえる。

作歌の手引書『古今和歌六帖』は他の和歌集にはない、当時の貴族たちのイメージや意識が表れている特徴を持つ。

本書は『古今和歌六帖』から『源氏物語』作者や当時の読者たちの意識の一端を具体的に探ることを試みる。

本書を読む前に

凡例

はじめに



第一章 朝顔から夕顔へ

一 先行作品における夕顔

二 夕顔の花の表象

三 「山がつ」の語について

四 「かきほ」の歌題への着目

五 「しののめ」の語について

六 夕顔と朝顔との関係



第二章 須磨巻の検討

一 『古今六帖』各帖所載の引歌数

二 宰相の中将の須磨訪問場面

三 「黒駒」と「笛」の対称

四 「いへばえに」の語への着目

五 「ふえ」の歌題の特色

六 高麗笛について

七 「ふえ」の歌題と物語との関連

八 源氏四十の賀の「高麗笛」

九 「かがみ」の歌題への着目

一〇 『古今六帖』第五帖と物語との関連



第三章 玉鬘の美の表象

一 「葎」と「玉かづら」の歌題の連接

二 「撫子」と「山吹」の歌題の連接

三 真木柱巻への着目

四 冷泉帝の「言種」の特色

五 「赤裳垂れ引き」の表現について

六 「裳」の歌題への着目

七 玉鬘と山吹との照応

八 「立ちて思ひ......」の引歌の方法

九 「春の野に......」の引歌の方法

一〇 「くちなし」の歌題への着目

一一 山吹のイメージの再現

一二 『古今六帖』と物語との関係



第四章 「東路の道の果てなる......」の引歌に関して

一 藤袴巻の玉鬘求婚譚

二 「『道の果てなる』とかや」の主体について

三 藤袴巻の「東路の......」の引歌の意義

四 夕霧と柏木との照応

五 竹河巻の「東路の......」の引歌の意義

六 「帯」の歌について

七 引歌への着目から窺えること



第五章 『河海抄』に引用された『古今六帖』の歌の様相

一 『河海抄』の『古今六帖』引用への着目

二 『河海抄』所引の『古今六帖』本文と現存『古今六帖』本文との対照表

三 『河海抄』の『古今六帖』出典注記

四 『河海抄』所引の『古今六帖』本文と現存『古今六帖』本文との相関

五 『河海抄』所引の『古今六帖』の歌の作者名表記

六 『河海抄』所引の『古今六帖』本文の様相

七 『古今六帖』現存本の様相の一端



第六章 人物の古歌の利用と出典との関係

一 さほど高貴でない人物の利用する古歌の出典一覧

二 「雨夜の品定め」における古歌の利用

三 人物の身分と古歌の出典との相関

四 女性に対する源氏の古歌の利用

五 『古今六帖』の歌題第一首目の歌について

六 人物の古歌の利用から窺えること



第七章 引歌の季節と連鎖をめぐって

一 物語場面と引歌の季節との不一致

二 桐壺巻〈野分の段〉への着目

三 秋の場面における春の歌の引用例一覧

四 秋の場面における春の歌の引用例の検討

五 〈野分の段〉の「とふ人も......」の引歌の意義

六 「木の間より......」の引歌の意義

七 柏木物語にみえる引歌の反復

八 夕霧の弔問場面の引歌について



おわりに

初出一覧

あとがき

索引

藪 葉子[ヤブ ヨウコ]
昭和46年生まれ
平成9年 大阪教育大学大学院修士課程修了、平成13年 
武庫川女子大学大学院博士後期課程修了、博士(文学)
現在 武庫川女子大学他非常勤講師
著書 『伊勢物語 享受の展開』(共著 竹林舎)