内容説明
連歌は作品として、「百韻」であり「千句」である。連歌作品を、読む。連歌の本質を、考える。連歌作者心敬が張行した『落葉百韻』『寛正六年正月十六日何人百韻』『「撫子の」百韻』の訳注と、心敬の連歌についての論考を収める。本書からは、京都在住の心敬の詩歌、詩学の精神が、宗祇ら同時代を生きた連歌師の作風や動向と共に浮かび上がり、百韻をさばいていく連歌師と一座の人々の一句ごとの息づかいがよみがえってくる。
目次
1 心敬百韻訳注―心敬参加百韻三種の注釈と研究(落葉百韻;寛正六年正月十六日何人百韻;「撫子の」百韻)
2 連歌宗匠心敬論(心敬の詩学―『寛正六年正月十六日何人百韻』の宗祇付句評から;心敬と本歌取―『落葉百韻』の「古畑山」の付句から;心敬における「夕べの鐘」;連歌の張行)
著者等紹介
伊藤伸江[イトウノブエ]
愛知県立大学日本文化学部国語国文学科教授。1962年生。東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専攻第一種博士課程修了。博士(文学)。京極派を中心とする中世の和歌、また連歌を研究している
奥田勲[オクダイサオ]
聖心女子大学文学部名誉教授。1936年生。東京大学大学院博士課程を経て、東京大学助手、宇都宮大学教授、聖心女子大学教授、コロンビア大学客員教授を歴任。宗祇・紹巴らの連歌研究、明恵『夢記』の研究、醍醐寺、高山寺などの寺院聖教、典籍資料の研究を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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