内容説明
玉鬘と源氏、二人の関係を「アイロニー」という概念をふまえて先行研究を読みかえる。
目次
第1章 玉鬘十帖の「筋」(「帚木」三帖から「玉鬘」十帖へ―成立論について;三稜の筋;玉鬘とヒルコ伝承)
第2章 端役たちの活躍(玉鬘をめぐる夢の役割;夕顔の右近の考察;花散里の後見としての役割;六条院入りにおける市女の活躍)
第3章 玉鬘十帖における語りと叙述の方法(「初音」巻の考察;語り手のアイロニー;玉鬘十帖における語り手の評言;「篝火」巻論―「恋のけぶり」をめぐって)
著者等紹介
松山典正[マツヤマノリマサ]
1980年、静岡県浜松市生まれ。立正大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程修了。博士(文学)。現在、立正大学文学部助教。専攻、平安文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。