内容説明
柳田國男、南方熊楠、高木敏雄、芳賀矢一らによる、近代説話学の創始から、一〇〇年―。五〇年前に設立された、説話文学会が、日本のあり方にかかわるすべての領域に、「説話」というキーワードで挑む。何をどこまで明らかにしてきたのか。これから何をしていくのか。総力を挙げて世に問う。
目次
1 説話文学会五十周年記念大会の記録(『黄金伝説』と世界文学としての説話集;メディアとしての文学と説話文学史―矜恃する和語;中世メディアとしての融通念仏縁起絵巻 ほか)
2 説話文学会五十周年に寄せて―エッセイ(益田勝実先生のこと―説話文学会五十周年を寿ぐ;説話文学研究者への注文―お笑い好きな仏典電子化担当者の立場から;版本/検索/東アジア―説話研究への提言 ほか)
3 説話文学会ソウル例会の記録―韓国日語日文学会共催(古典の翻訳と再創造―東アジアの『今昔物語集』;中国における日本古典文学の翻訳と研究―『今昔物語集』を中心に;ベトナムにおける日本文学の翻訳・出版・研究―『今昔物語集』を中心に ほか)
付録 説話文学会 例会・大会の記録