内容説明
当たり前とされている敬語システムは、日本文化の優越性を唱えた近代の想像上の産物にすぎない。システムの存在を前提とした敬語史研究の問題点を明らかにして、言語の歴史的研究の、学術的・社会的意義を問いかける。
目次
第1章 現代日本語の敬語
第2章 敬語の歴史的研究に関する問題―進歩史観的敬語論
第3章 自敬表現と絶対敬語―絶対敬語を支える事象の検証1
第4章 身内尊敬表現と絶対敬語―絶対敬語を支える事象の検証2
第5章 言語の歴史的研究のあり方―進歩史観的敬語論に対する批判を通して
終章 進歩史観的歴史記述と社会
著者等紹介
福島直恭[フクシマナオヤス]
1959年北海道生まれ。学習院女子大学国際文化交流学部教授。博士(言語学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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