内容説明
和歌を核として発展した仮名文を「話す側が構成を整えていない文、読み手が先を見通せない文」と定義。こうした「句節をつぎつぎと継ぎ足して構成される形」の構文を“連接構文”と名づけ、和文の基本原理に据える画期的な提言。
目次
導論 仮名文の構文
序章 はるはあけほの―和歌と和文と口頭言語との接点
第1章 うめにうくひす―語音排列則
第2章 そてひちて―動詞活用のパラダイム
第3章 ひくらし―多重表現
第4章 はるはきにけり―フォーカスの移動
第5章 ながめせしまに―多重修飾
第6章 仮名文の構文原理
第7章 春はあけぼの+いとをかし―仮名文を声に出して読む
著者等紹介
小松英雄[コマツヒデオ]
1929年東京生まれ。現在、筑波大学名誉教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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