文春文庫 大アンケートによる洋画ベスト１５０

文芸春秋【編】

文藝春秋（1988/07発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 510p／高さ 16X11cm
• 商品コード 9784168108082
• NDC分類 778

出版社内容情報

映画通四百人の回答を得、『文藝春秋』誌上で大反響を呼んだ企画が遂に文庫に。オマージュもビデオ情報も満載したファン必携の書

目次

映画通３６６人が選んだベスト１５０はこれだ！
監督はＪ・フォード、女優はＩ・バーグマン、男優はＪ・ギャバンがベストワン！
座談会　今宵は映画について語り明かそう（赤瀬川隼・長部日出雄・中野翠）
作品編　“好きな映画はなんどでも繰り返し見たくなる”
個人編“ヒッチコックの第２位に、日本人の遊び心の上昇をみた”
１位から１４８位まで１５２作品を一挙封切！
惜しくもベスト１５０にもれた名画たち
監督ベスト１０
女優ベスト１０
男優ベスト９

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[kokada_jnet]

1988年刊行。大人数へのアンケート本だが。「誰が回答していないか」という点にも意味があって。「依頼されただろうに、回答していない」のが小林信彦先生（このシリーズすべてに回答なし）。「こんな企画には協力したくない」という理由だと思います。

2024/04/13

[めしいらず]

人生を変えた本。いろんな映画のことをまだ知らない中学の頃に購入。当時は知らない映画ばかりだった。毎日読んで、BSで観て、今はかなり観てるなあ。この本がキッカケとなり、以後１０年間は映画漬けの日々。ヨーロッパ映画一辺倒になったのは、映画好きが通る道か。。。１位に選ばれた「天井桟敷の人々」、あの頃は判んなかったけど、今観たらどう思うだろう。この本は好評だったようで、後にシリーズ化。日本映画版、ミステリー映画版、男優版、女優版、戦後生まれ世代版などなど、続々と出版された。

2012/10/27

[ばりぼー]

１９８８年６月のアンケート結果。好きな映画①天井桟敷の人々②第三の男③市民ケーン④風と共に去りぬ⑤大いなる幻影⑥ウエスト・サイド物語⑦２００１年宇宙の旅⑧カサブランカ⑨駅馬車⑩戦艦ポチョムキン。好きな監督①ジョン・フォード②アルフレッド・ヒッチコック③ジュリアン・デュヴイヴィエ。好きな女優①イングリッド・バーグマン②キャサリン・ヘップバーン③ヴィヴィアン・リー。好きな男優①ジャン・ギャバン②ゲイリー・クーパー③ヘンリー・フォンダ。私が生まれる前の映画が、ベスト１００のうち７０本もありました。

2020/03/06

[カブトムシ]

1988年第1刷、1990年第10刷発行。映画通366人が選んだベスト150は？4位「風と共に去りぬ」６位「ウエスト・ サイド物語」８位「カサブランカ」９位「駅馬車」１０位「戦艦ポチョムキン」この辺が印象に残っています。３０年以上前の本で、これらはずっと昔の映画です。最近思い出したのは、「JFK」という映画でこれはこの本よりずっと後の映画で、私は映画館で観ました。ジョン・F・ケネディ大統領の暗殺についての真相究明の映画でした。昨今の政治情勢にも参考になる映画で、ケビン・コスナーが主演でした。

[コマンドー者]

80年代後半に出ている時点で今から30年前だが、当時中学生の時にリアルタイムで読んだ時点でも、老人ばっかにアンケート取ったのかと言いたくなるような、抹香臭い順位になっている。ジュリアンデュベビエ作品がやたら評価高いが、こんな監督今見てもさっぱり面白くないでしょう。老人の青春時代見た映画が並んでいるだけで、いささか偏り過ぎのアンケート結果になっていると言わざるを得ない。これなら姉妹編の戦後生まれが選ぶアンケートの方がまだ同時代性があり、参考になる。

2020/03/22