内容説明
第1章で挽歌の発生と成立、第二章でその表現を考察。挽歌の源流である天皇葬歌、日本書紀の孝徳・斉明紀に見える挽歌、万葉集中の挽歌について論じる。付篇として、斉明天皇・中皇命・十市皇女をとりあげた万葉前期歌人論を収録。
目次
第1章 挽歌の発生と成立(挽歌発生前史における葬歌の意義;孝徳・斉明紀の挽歌における詩の成立の問題―類歌性をめぐって;挽歌をよむ女)
第2章 挽歌の表現(倭大后の挽歌の世界―「玉かづら」の解釈をめぐって;万葉集における「影」と「面影」―倭大后の挽歌の「影」の意味;十市皇女挽歌―「山吹の立ちよそひたる山清水」 ほか)
付篇 歌人論(斉明天皇―その歌人的性格について;中皇命、紀の温泉に往く時の御歌―代作説をめぐって;吹〓(けん)刀自の歌―十市皇女の人間像)
著者等紹介
塚本澄子[ツカモトスミコ]
昭和20年5月31日北海道瀬棚郡東瀬棚村(現・瀬棚郡北檜山町)に生まれる。43年3月弘前大学教育学部卒業。43年4月~44年3月青森県川内町立蠣崎中学校教諭。47年4月北海道大学大学院文学研究科修士課程入学。55年3月北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。55年4月~平成14年3月作新学院女子短期大学講師、助教授を経て教授。平成14年4月~作新学院大学人間文化学部人間文化学科教授。20年11月9日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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