内容説明
紅葉作品は“近代小説か否か”という従来の視点から抜け出し、同時代に存在した数多の小説群の中で相対的に捉える試み。紅葉自身が意識していた、素材や場面を用いて小説“世界”を構築する“趣向”という創作の観点から解析することで、紅葉作品の意義を検証。同時に作品から見えてくる「小説家」尾崎紅葉の輪郭を描き出す。
目次
紅葉から「読む」ために
第1部 「小説家」への過程(改良世界の諷刺画―『風流京人形』論;人情世界に再編される脚色と趣向―『二人比丘尼色懺悔』論)
第2部 「小説家」という方法(貞婦の“心理”―『夏痩』論;「小説家」のパフォーマンス―『伽羅枕』論(1)
“心理学”的一代記―『伽羅枕』論(2)
「小説家」の贖罪―『むき玉子』論)
第3部 「新世界」を仮構する(拝金宗の「世界」―『三人妻』論;清玄の行方―『心の闇』論;マイ・ハーフの思想―『多情多恨』論)
「小説家」を引き受ける
著者等紹介
馬場美佳[ババミカ]
1974年生まれ。筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科各国文学専攻(日本文学)修了。博士(文学)。筑波大学大学院人文社会科学研究科博士特別研究員を経て、2005年より北九州市立大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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