内容説明
卓抜な推論と緻密な実証を絡め、古典文学に躍動する日本人の特性や、文学作品の言葉・表現の背後に潜在する心情などを鮮明にする、魅力溢れる書。稲田利徳の古典学の舞台裏を明かす贅沢な一冊。
目次
第1章 人が動く景観(人が走るとき―王朝文学と中世文学の一面;人が馬から下りるとき―『伊勢物語』の世界;人が雨に濡れるとき―愛の証と風流心)
第2章 言葉の森(「しぶく」考―辞典類の用例の検討から;「かこ」考―今川了俊の語義;「しほふむ」考―『梁塵秘抄』の新解釈;「あこがみ」考―『梁塵秘抄』の新解釈;「住吉の御前の岸の光」考―『梁塵秘抄』の新解釈)
第3章 家の継承(「落ちたる月の影」考―清輔本『古今集』の享受;三代の措辞―経信・俊頼・俊恵;「三つなりの橘」考)
著者等紹介
稲田利徳[イナダトシノリ]
昭和15年6月愛媛県生。昭和38年3月広島大学文学部文学科国語学国文学専攻卒業。昭和43年3月広島大学大学院文学研究科博士課程単位取得。現在、岡山大学名誉教授・文学博士。専攻は中世文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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