内容説明
今、何が問題になっているのか。語句単位から研究史を丹念に追い、最新の『おくのほそ道』状況を紹介する。鑑賞することからさらに一歩を踏み込み、より深く『ほそ道』と付きあうための書。
目次
1 徹底討議『おくのほそ道』の神髄―縦横無尽に迫る(立松和平と芭蕉―その世界観;白道―道元と芭蕉;立松和平の旅、芭蕉の旅 ほか)
2 各章段を読み込むためのガイド―研究史を踏まえ批評する(全体を見わたして;発端;旅立ち ほか)
3 『おくのほそ道』読みの最前線―新見をめざして(芭蕉の紀行文―『おくのほそ道』への道程;萩の旅路;『おくのほそ道』における短冊の機能 ほか)
付 『おくのほそ道』諸本対照表―より深く読むために
著者等紹介
楠元六男[クスモトムツオ]
1947年、鹿児島県生まれ。都留文科大学教授。立教大学大学院文学研究科博士課程中退
深沢眞二[フカサワシンジ]
1960年、山梨県生まれ。和光大学教授。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学、2005年、京都大学)。1991年和漢聯句の研究により柿衛賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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