内容説明
孝標女研究の第一人者が読みとく、『更級日記』の決定版。現実に裏切られつつも夢を捨て切れなかった女の一生を、現代に蘇らせる。
目次
京への旅(あづまぢの道のはてよりも;門出したる所は;十七日のつとめて立つ ほか)
身ひとりの頃(ひろびろと荒れたる所の;継母なりし人は;その春世の中いみじうさわがしうて ほか)
弥陀のひかり(かう立ち出でぬとならば;そののちは何となく;冬になりて ほか)
著者等紹介
池田利夫[イケダトシオ]
1931年横浜に生れる。慶應義塾大学文学部卒業・同大学院修了。国文学専攻。文学博士。鶴見大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まやま
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角川のビギナーズ・クラシックスが全文収録ではなかったので、原文も現代語訳も読みたいとこの本を手に取ったが、原文通りで細かく章立てされてるわけではないので、切れ目がなくて読みにくかった。他の本で、小分けに編集されているものを探すことにしよう。それはそれとして、解説文は勉強になりました。菅原孝標女は菅原道真公の直系の子孫なのね。へえ〜っと感心しました。2014/06/11
石ころ
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あんまり好きじゃないかな。物語に憧れる少女には共感と微笑ましさを感じるが、晩年になってから急に神仏頼りになったり、夢と現実が入り交じるあたりが好みではない。2012/01/23