内容説明
10世紀は、歌語りと歌物語の時代であった。成立事情や作者の問題、執筆時期や主題を明らかにし、三作品が互いに影響し合いながら成立、成長したこと図式化。歌物語相互の影響関係を解析する。
目次
伊勢物語篇(原形『伊勢物語』成立考;初冠本『伊勢物語』の形成とその意義―紀氏に連なる人物の一代記として;『伊勢物語』の成立過程と段末注記 ほか)
平中物語篇(『平中物語』の成立と作者に関する一試案―平時経とその子保遠に注目して;『平中物語』の主題と方法―その処世教科書的性格;『平中物語』と『大和物語』の接点―共通話の比較による影響関係の考察)
伊勢集巻頭歌物語篇(『伊勢集』巻頭歌物語成立年時考;『伊勢集』巻頭歌物語本文解釈考)
結 再び歌語りと歌物語の世紀
附・資料翻刻
著者等紹介
妹尾好信[セノオヨシノブ]
1958年、徳島県生まれ。広島大学大学院文学研究科博士課程単位取得。博士(文学)(広島大学)。広島大学文学部助手、大分大学教育学部講師、同助教授、広島大学文学部助教授、広島大学大学院文学研究科助教授、同准教授を経て、同教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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