内容説明
西洋の自然科学的知識の流入により中世からの現実認識が変化する時、宣長は『古事記』からどのように現実世界を意味づける神話的世界像を描き出したか。服部中庸の『三大考』を『古事記伝』附巻とした宣長の真意とは―。
目次
第1部 宣長と『三大考』(『三大考』の問題点;近世における現実認識の変容―とくに地球概念をめぐって;『三大考』の成立過程;『三大考』と『古事記伝』;『三大考』論争―神話的世界像の終焉)
第2部 『三大考』の周囲(中世におけるアマテラス―世界観の組みかえと神話の変容;『古事記伝』の“神代”)
第3部 資料編
著者等紹介
金沢英之[カナザワヒデユキ]
1968年東京に生まれる。1991年東京大学理学部生物学科卒業。1998年東京大学大学院総合文化研究科単位取得退学。1999年博士(学術)。札幌大学助教授
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