内容説明
字書と宗教。宗教上の必要から誕生したはずの辞書は、「言語理解」のためだけに在ったのではない。
目次
第1章 文字に対する信仰と字書―平安鎌倉仏教界で成立した字書研究の原点
第2章 東大寺と『篆隷万象名義』
図書寮本『類聚名義抄』の成立と仏教界の史的背景
第4章 字書発達史上の世尊寺本『字鏡』の位置―心篇基礎字彙とその注文の検討
第5章 世尊寺本『字鏡』(心篇)の標出漢字の字形について―世尊寺本『字鏡』によって漢籍・仏典が読めたか
第6章 平安時代・鎌倉初期の「読むための辞書」の再検討
第7章 『新撰字鏡』における「東倭音訓」―昌住が大切にしたもの
第8章 観智院本『類聚名義抄』の宗教上のねらい―図書寮本対応和訓の配列順序をてがかりに
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