内容説明
戦後文学といえば、第一次戦後派などと呼ばれた作家達がいるが、もう一つの戦後があったはずである。文学の抱える“戦後”の残像。
目次
敗戦文学論
戦争体験の共有は可能か―浮遊する「魂」と彷徨する「けもの」について
危機ののりこえ方―大江健三郎の文学
マリアを書く作家たち―椎名麟三「マグダラのマリア」に言い及ぶ
松本清張の書いた戦後―『点と線』『日本の黒い霧』など
三島由紀夫『春の雪』を読む
現代に「教養小説」は可能か―村上春樹『海辺のカフカ』を読む
戦後文学の問いかけるもの―漱石と大岡昇平をめぐって
著者等紹介
佐藤泰正[サトウヤスマサ]
1917年生。梅光学院大学教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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